地元ブランドと全国ブランドの本醸造を燗で飲る <新関&日高見> | 還暦過ぎて料理生活家<旧:口中の幸い>

地元ブランドと全国ブランドの本醸造を燗で飲る <新関&日高見>

移転なったはせがわ酒店 に行ってきました。はせがわ酒店がなんたるかは、僕があらためて書くまでも無く、ちょこっとググっていただければ、数々の記述が見つかることでしょう。家からそう遠くないところに、こだわり充実の酒屋があるというのはなんという至福かと、神様に御礼申し上げていたのですが(ウソ!大げさ!!)、唯一不満だったのが、江東区・北砂というそのロケーション。まず、車でないといけない場所(電車の駅からは徒歩で軽く30分)にもかかわらず、小さな商店街のハズレにぽつんと立地し、その道がまた車一台がやっと通れるような狭さ。店の前にぎりぎり寄せて駐車せざるを得ず、片身が狭かったのだ。


亀戸に新装成ったはせがわ酒店は、5メートルほどの道に面していて、車の路駐もぜんぜんOK。店舗は面積にして倍くらいにはなったでしょうか。高級なワインやのごとく、店の奥は温度調節できる独立した部屋になっていて、ずらりと陳列されている。日本酒の保存だから温度も低く、そうのんびりと選んでいるわけにはいきませんな。凍えます(笑)。


20050601a で、買ってきたのは日高見本醸造(宮城・平孝酒造)。普段飲みの、燗にいい酒ということで、酒のクラカドに本醸造の中から推してもらった 新関 男の夢を今飲んでますが、この新関は日高見の地元ブランド、というか元々の銘柄なんですね。そこで、全国向けブランドと地元ブランドを飲み比べたい誘惑にかられてしまったというわけで。


基本スペックを見てみると、


【日高見 辛口本醸造】ひとめぼれ60%    日本酒度+4   酸度1.5

【新関 男の夢】ひとめぼれ60% 日本酒度+6 酸度1.4


となっている。酒の設計と言うそうですが、基本的に同じ作りなんでしょう、飲んだところもまあほとんど一緒です。全体的に軽めながら、適度なコクとキレ、そして淡い含み香。この含み香が日高見の方は米っぽく、一方男の夢は花っぽいという違いがあるかな?というくらいの差しか、僕にはわかりませんが、特に燗つけるとその違いが良くわかりますね。


このところ純米でなけりゃアカン、という流れも強いようですが、ちゃんと作られた本醸造はやっぱ旨いです。添加のアルコールがいい感じにキレを生み出してるんでしょうな。


20050601b で、この日あわせたのはかぼちゃのうざく。幕内秀夫さんの 粗食のすすめ旬のレシピ〈2〉夏号   に掲載されているメニューです。

 
著者: 幕内 秀夫, 検見崎 聡美

うざくの酸味がこの酒のコクとキレに、まあ良く合いますね。