これは日本酒界のアイラ・モルト?! <刈穂 山廃純米生原酒 番外品 +16> | 還暦過ぎて料理生活家<旧:口中の幸い>

これは日本酒界のアイラ・モルト?! <刈穂 山廃純米生原酒 番外品 +16>

やはり日本人ですね。「限定」というこの文字面を拝んでしまうと、つい食指が動いてしまいます。


kariho     この間まで、うちで飲んでいたのが「刈穂 山廃純米生原酒 番外品 +16」。錦糸町・クイーンズ伊勢丹に「売れてます! 限定**本」なんて手書きPOPと共に置かれていたものだからつい。


それにしてもこの酒、超個性的です。常温で飲むとなんていうのか、鼻腔を抜けていく香りの余韻が米ぬかのようなんですね。最初はかなり違和感あります。「一升買っちゃって、もしかしてちょっと失敗?」なんてちょっと頭をよぎります。しかし、次の日は冷でのみ、その次の日はまた常温で飲みとやっていると、なんか病みつきになってくるというか、例えるならアイラのシングルモルト・ウィスキーにはまるような感じですかねぇ。

アルコール度数も18~19度あるので、やっぱり食べ物が負けてしまって食中酒としてはキツイ。いつも食後にちょいと泡盛を飲むのが好きなんですが、代わりにこの刈穂がデイジェスティフになっていたというわけです。

ためしにぬる燗でも飲んでみましたが、さすがにこれはNG。まんま米ぬか飲んでるみたいでした(笑)

この刈穂番外品、特別に日本酒度の上がった原酒を瓶詰めしたものだそうで、その年により、またはその年のでも出荷により(タンクが違う)日本酒度は違うらしい。購入したのは+16。一回目の出荷は+20だったらしいので、これはちょっと日本酒度が下がってますが、それでも+16ですからねぇ。これだけ見るとただただ辛いだけって感じがしてしまいますが、この米ぬか様の独特な旨みにはちょっと中毒成分も入っているようです(笑) 証拠に来年はどんなだろう?と早くも考えている自分がいるのですから。