イマイチの晩ご飯と共に飲まれる酒の不幸 <鶏肉と赤ピーマンとセロリの水炊き> | 還暦過ぎて料理生活家<旧:口中の幸い>

イマイチの晩ご飯と共に飲まれる酒の不幸 <鶏肉と赤ピーマンとセロリの水炊き>

日本酒というのは、僕にとってはやはり料理と共にあるもので、それだけに晩御飯のメインを失敗してしまうと、かなり辛いものがありますなぁ。失敗といっても、決して不味いというわけではないのだけれど、うーん、なんか、も一つだなっていう感じ。


昨日は久しぶりに東西線・東陽町の酒のクラカドに行って、いつものように燗酒用の本醸造と、冷やか冷やして飲る純米吟醸酒を奨めてもらった。結構暑くなってきたし、端麗辛口系のものも冷蔵庫に一本欲しいなというのがその理由。


今日は、大地の会から届いていた軍鶏をそろそろ食べねばならぬということだったのだけれど、これが骨付きブツ。うーむ、骨付きとなれば水炊きだが、冬じゃないしなぁ、と悩んでネットサーフィン(古!)してみると、鶏肉とセロリと赤ピーマンの水炊きっていうのがあるじゃないですか。これだ!と思いつつ、なんか味のイメージできないなあ、という不安がよぎったのも事実。けれど、骨付きだったら水炊きしかないよなという思いと、赤ピーマンとセロリだなんて6月らしい食材だ!という現実の前に、この鶏肉とセロリと赤ピーマンの水炊きを作ることに決定したのでした。新潟で一番味わいの薄い酒ということで買ってきたその純米吟醸酒も、この時期に鍋という状況に合うのではないかと思ったし。。


20050606 結果はというと、想像できないなりに、正直に想像したした通りの、なんか違和感のある出来上がりでした(泣)。想像できないレシピに出会うと、もしかしたら人知の及ばないすんばらしい味に変化するのかも!という期待が膨らみつつ、同時に、でもやっぱりその通り(材料通り)の味なんだろうか?という不安も心の片隅居座るものですね。あー、でも本当に鶏肉とセロリと赤ピーマンの水炊きでした。何が悲しくてセロリと赤ピーマンをポン酢で食べなくてはいけないんだ、と深くうなだれた次第。


でも、最後の雑炊はとーっても美味しかった!♪ 濃厚な昆布の味にほんのり鶏とセロリの風味。卵を落としてやると、リゾットか?おじやか?と判断において複雑な味わい。これってスープ取るためだけのレシピだったのかな?って言うくらい。でも、すでに気分としては敗北感一杯だし、正直にいうと具の赤ピーマンとセロリ残しちゃったしで、意気あがらず。


件の純米吟醸酒は、また後日あらためて飲むことに。