引退後もなお仕事、なパワーで相変わらずの晩酌な夜 | 還暦過ぎて料理生活家<旧:口中の幸い>

引退後もなお仕事、なパワーで相変わらずの晩酌な夜

その親戚の叔父さんは今年65だろうか。小さいながらも貿易会社のオーナー社長だったのだけれど、サラリーマンで言えば定年の歳。会社は後進に譲って引退・・・・のはずが、またまた自分ひとりの会社を設立して、悠々自適のお仕事中心老後を画策している様子。今日は親戚を集めて事務所のお披露目。日本橋・三越前まで行ってきた。


20050506c  簡単に乾杯して、事務所の近所のトラットリアで昼間っからフルコースでたっぷりとご馳走になる。ワインもしっかり飲んできたし、今日は夜になってもお腹が減らない。 北海道からバーベキュー用にと届いた、先日のアスパラガスの残りを幕内秀夫さんの「粗食のすすめ 春のレシピ」にあった「グリーンアスパラの酢醤油浸し」にしたり、そら豆をさやのままやいたり、刺身を買ってきたりで、今日は簡単な夕食。



20050506a  この間買ってきた「獺祭 純米吟醸48 寒造早槽」(過去エントリー) も残りわずか。惜しむように飲んでいると、先日に感じた重たさはあまり感じず、食中にも意外といけるなあ、なんて。味覚なんてものは、その日の体調でも大分左右されるもののようです。獺祭特有のきれいさや、しぼりたてならではの少し青っぽくフレッシュな吟醸香が、とても好ましい。やや重たいお腹と、「グリーンアスパラの酢醤油浸し」のごま油が、事のほか好相性だったのかもしれません。


獺祭を飲みきってしまうと、酒のクラカドでぬる燗にあう純米酒として奨めてもらった「川鶴 旨口純米酒 無濾過」(過去エントリ) を引っ張り出してきて冷やで飲る。食後にブログを書きながら冷やでよく飲んでいたのだけれど、今日、食事をしながら飲む川鶴は、その酸味が雑味のように感じられてしまって、いまひとつだった。うーむ、なぜだろう? 今こうやって書きながら飲んでいると、その酸味は熟成からくると思われる苦味のような旨みを伴って、とっても大人ないいお味なのになあ。



まったく酒の評価も人それぞれどころか、その場その場で異なって一筋縄ではいきませんねぇ。老後にしたって、趣味に生きたい人、ただのんびりしたい人、それに叔父さんのようにのんびり仕事したい人、いろいろ。いろいろあるから面白い。今日は叔父さん壮年パワーで獺祭再評価の日となりました。さてさて自分の老後はどうだろう?などと考えると、酒でいえばしっかりと米の旨みが感じられる、まあるいお酒がいいなあ、などといいように考える。目指せ好々爺!といったところですかね(笑)


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ちなみに「川鶴 旨口純米酒 無濾過」はこんな色。熟成からくる色ですね。