映画の試写前に、こっそり昼から蕎麦屋酒 <三日月>京橋 | 還暦過ぎて料理生活家<旧:口中の幸い>

映画の試写前に、こっそり昼から蕎麦屋酒 <三日月>京橋

日本酒素人~酔ゐどれ さんのエントリ で紹介されていた『蕎麦屋酒~ああ、「江戸前」の幸せ』という本。買って読んでみました。 蕎麦屋の昼酒好きを、いろいろと肯定してくれていて、なんかこれから気兼ねなく蕎麦屋の昼酒ができるなあ、なんて、誰に気兼ねしてるのだかわかりませんが(笑)


20050520d 半分はお奨めの蕎麦屋の紹介に割かれているのだけれど、会社の近所、京橋の蕎麦屋も取り上げられていて、今日行ってみたと。その名も三日月。実はこの店の前は何度も通っていて、その存在は知っていたのだけれど、結構かっこつけたファサードなので、「けっ」などと思って見過ごしていたのですが、そんなしっかりしたこだわり系蕎麦屋だったとは!


で、『蕎麦屋酒~ああ、「江戸前」の幸せ』に免罪符をもらったからというわけでも無いのですが(笑)、3時半から試写だったので人と会うわけじゃなし、飲んじまえ!と。


20050520a 昼は「三日月 特選の燗酒」というメニューがあって、それは下記の通り。


『黒龍』 本醸造 800円

『白龍』 てきてき 純米 800円

『大雪渓』 蔵出し 普通酒 700円

『香露』 丸特 本醸造 800円
(すべて一合の値段)
 
あたしは『大雪渓』をぬる燗でもらいました。長野の酒ですね。さらりと軽い飲み口で、独特な苦味のような旨みがある男っぽい酒でした。いいですね、嫌いじゃないです、特に昼には。でも上燗で「キュッと」のほうがよかったかも。アテは焼き味噌。ゆずの皮が練りこまれていてよい香り。もちろんしっかりとした焦げ味がよいです。


20050520c 肝心の蕎麦ですが、ご覧のようにわりと色白で透きとおり、細い。想像がつくでしょうが、ガツンと香りを楽しんだり、蕎麦の甘みをとっくりと味わう、というようなそばではありません。二八で打たれているといい、つるりとして、そしてしっかり角があり、そののど越しを楽しむのが最大の目的と言っていいのかと思います。飲み下した後に、かすかに香りが鼻腔を抜けていきます。つゆは辛めで、甘みや出汁の香りが出っ張ることもなく、バランス重視でしょうか。


いや、本当にまっとうなこだわり系の蕎麦です。


そのモダーンな外観とインテリアは、思ったほど気にならない、というか、割りと落ち着きますなあ。昔っからの造りの蕎麦屋が好きなTOMですが、ここのモダーン系インテリアは良いです。

こだわり系蕎麦屋が無かった銀座・京橋地区でしたが、去年オープンした流石、そして4年前にオープンしてたここ三日月と、蕎麦の楽しみが増えてきました。


さて、その後に行った試写は『チーム★アメリカ/ワールド・ポリス』(笑)。世間を徹底的におちょくって話題のマペット映画。金正日からハリウッドのセレブまで総出演でおちょくられていて、公開差し止め運動まで起こった国もあるとか。しかしこの映画、公開差し止められるような主義主張があるわけではなく、その徹底的な実名モロ出しのおちょくりや、ブラックジョーク、アメリカや敵対国の文化、政治主義までも軽くパロディにしちゃうそのことが、潔く楽しめるか、眉をしかめるかの分かれ道。僕はもともとがいい加減なので、とっても笑えましたけどね。


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「三日月」  Map
東京都中央区八重洲2-10-7 丸万ビル1F

TEL03-3516-6801

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