なにやら銀座が騒がしい?!<手打 きだ> | 還暦過ぎて料理生活家<旧:口中の幸い>

なにやら銀座が騒がしい?!<手打 きだ>

このところ銀座が騒がしい。いや、蕎麦屋の話である。


日本酒と下町と謳っていながら、銀座の話が多くて恐縮なんでありますが、山の手に対してという意味では、僕の中では銀座も下町から延長したテリトリーという意識なんで、どうかご容赦を。


で、蕎麦屋である。ちょっと外れるけど八重洲の「三日月」を皮切りに、一丁目の「流石」、やはり一丁目の「湯津上屋」。この3店は既にこのブログでもエントリしましたが、他にも大井・布恒更科の息子さんが築地に開いた「築地・布恒更科」(ここは元の銀座・布恒の場所だそう)、両国「ほそ川」で修行して8丁目に開いた「成富」と、ここ一、二年で続々とこだわり系蕎麦屋がオープンしてるんである。


築地・布恒更科はまだ行ってないのだけれど、布恒更科といえば酒肴が充実しているので、蕎麦屋酒愛好家(笑)としては、ぜひに行ってみなくてはならない。


20050610a で本日、遅い昼めしを銀座で取らなくてはならなかったのだけれど、「湯津上屋」のエントリでトラバさせていただいたつれづれ蕎麦 '05さんに、松屋の向かいの小路に新しい蕎麦屋についてのエントリがあったなあ、というのが記憶にあって、あたりをぶらついてみたのであります。


ありました。「手打 きだ」。本当に狭い間口。暖簾に布恒更科とある。ほほー、大井・布恒更科で修行した木田さんという人がやってるのかな?なんて。で、入るとこれまた狭い! 席数14ってとこですかね。この間の「湯津上屋」とほぼ同じ。


20050610b メニューを見ると、まさに布恒。蕎麦は外一のもりと生粉打ち、粗挽き、変わり蕎麦。酒肴も充実して、じゃこ天もあった。頼んだ生粉打ちはかなり細く、舌触りは程よくざらつき、角もしっかり立った蕎麦。辛汁も完璧に布恒。たまり醤油とみりんのかえしですね。出汁の味はほとんどしない。


しかし、このメニューは絶対蕎麦前だなあ。しかし、しかしなんである。「湯津上屋」もそうなんだけど、狭いんだよなあ。狭いとお店の人との距離が近すぎて、なんか落ち着いて飲めないんですよ。そんなの気にしなきゃいいじゃん、という心臓の強い人もいるとは思うし、あるいはなじみになっちゃえばいいじゃないすか、という意見もあるとは思うけど、やっぱり蕎麦屋酒はひとりまったりと飲りたいんです、僕としては。なじみになっちゃうと、ちょっとボーっとしたいなあ、って時でも結構気を使ってしゃべっちゃったりしちゃうでしょ?


でも、簡単な酒肴でさくっと一合やって、ささっと手繰って店を出るという江戸気質でいくなら、いいのかも。ちなみにここ「手打 きだ」では「高千代」「八海山本醸造」が燗で飲れます。600円と700円。冷酒で「獺祭 純米吟醸」ともう一つ純米大吟醸があったのだけれど、うーんと、、忘れてしまいました。なんとか酒楽とか書いてあったかなあ。


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手打 きだ
住所:東京都中央区銀座3-5-16 島田ビル1F
電話:03-3563-6003
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