手づくり醤油日記(11)【ついに完成!】
なんだかものすごい長い間更新を怠っておりました。
実はちょっと別次元の宇宙にワープしておりましたので、なかなか更新もままならなかったのであります。
とはいえ、やることはやっておりましたよ、ええ。
なにしろ、一番のイベントは醤油の絞り。
発酵が進みすぎやしまいかとやきもきしていたのですが
(自分のことなのだから、ただやりゃあいいわけで、それをやきもきなどというのは、醤油からしてみればとんだお門違いということになるのでしょうが、、)、
ついに10月も押し迫ってから絞ることができたのでした。
去年の8月からだから、1年3ヶ月。かなり長期にわたる仕込みとなったわけなのであります。
絞りの様子は、ほれ、このとおり。
流しの排水溝用のネットを活用しました。
棚からつるして一昼夜。ぽたりぽたりと、いったいどのくらい時間がかかるのだろうと思ったけれど、最終的には一日もかかりませんでした。
最初、気が急いて手で絞ってしまったのだけれど、そうするとどうしても濁ってしまい、やはり重力に任せて気長に待つことにしたわけです。
絞り終わったのがこれ。
酒でいうところの「中取り」。時間的にちょうど中間点あたりに垂れてきたもの。
濾過はできないので、澱っぽいものも混ざっているけれど、液体そのもは透明感がある。
せっかくなので、絞ったすべてを火入れせずに「生」の醤油として味わうことに。
いやー、ものすごく風味豊か!はじめての味わい!
専門家に言わせると、もしかしたら雑味ということになるのかもしれないけれど、普通の醤油では味わえないようなフルーティな香りが鼻腔をすり抜けていきます。
これは煮物などにはもったいない。ちょっとゆずを混ぜて、白菜千切りなどにさらっとかけてもおいしいかも。
一方、最後に絞りきった、日本酒で言うところの「責め」の部分は、ちょっとにごっているので、筑前煮にでもしてみよう。
でも、もちろん火入れしないまま。