2011年、「発酵=変わること」、「過去の延長線上に未来はない」 | 還暦過ぎて料理生活家<旧:口中の幸い>

2011年、「発酵=変わること」、「過去の延長線上に未来はない」

昨年ご縁を頂いた自然酒を醸す千葉の酒蔵「寺田本家」の当主、寺田啓佐社長が講演をするというので、21世紀幸塾・新春のつどいに行ってきました。


講演に先立って幸塾のHPアップされた寺田社長のメッセージがこれ↓


口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>-20110110


人を蹴落としてでも勝ち組を目指す、バリバリの営業マンだった寺田さん。寺田本家に婿入りして最新のマーケティング手法で経営に携わるも、結果は惨憺たるもの。ご自身も腸を腐らせて二度の手術。

そんな寺田社長が蔵の経営と、そしてご自身の生き方を建て直すことができたのは、酒を醸す微生物の教えがあったから。

それを今日は端的に

■自分らしく

■心地よく

■仲よく

とおっしゃってましたが(詳しくは著書の「発酵道」を)、つまりは「腐敗」ではなく、いかに「発酵」するかということ。

なかでも今日は「発酵=変わること」「発酵=自然に沿う(人間頭で考えない)」ということを何度もおっしゃっていました。

寺田さんのあとに公演した幸塾主宰・船井勝仁さんの、これからは「過去の延長線上に未来はない(=未来から逆算して今を生きる)。『安定』という言葉を自分の辞書から(しばらくは)消去」というお話と妙にリンクして、「発酵」というキーワードが新たな意味をもった一日でした。