口開けの一杯は上司に? | 還暦過ぎて料理生活家<旧:口中の幸い>

口開けの一杯は上司に?

晩酌は、今日山梨銘醸さんで買ってきた「七賢 酵母のほほえみ(純米酒)」

「ささ、部長、口開けをどうぞどうぞ」なんて上司に栓を開けた最初の一杯をありがたいかのように勧めたりしてませんか?

こと日本酒に限っていえば、本当はこれはNG。

実は瓶の上部には、好ましくない苦味などが溜まっていて、実は一番美味しくない部分なんです。

最初の一杯と二杯目で明らかに味が異なりますから、興味のある方はぜひ試してください。
(瓶に衝撃を与えたり、シェイクするような刺激はもちろんダメ。これも興味ある方は、まったく同じ酒を二本、ひとつはテーブルに「ガツン」と撃ちつけた直後のものと飲み比べてください。ホントに味わいが異なります)


口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>


この「七賢 酵母のほほえみ」は、地元の白州干ヶ淵というところから採取した天然酵母で醸したという興味深い一本。

口開けの一杯を冷や(常温)で含むと、ちょっとアルコールが立った感じがしたのですが、「やはり燗だな」と思ってぬる間にしてやると、うーんまろやか^ ^

燗につけるということは、温度×時間という日本酒の熟成の法則を急激に進めることと近いものがあるので、あと数日すると、冷でもアルコールっぽさが抜けて、やさしいまろやかさが出てくるように思います。

日本酒って、実は開栓後の変化を楽しむ酒なんですよね。

たのしみたのしみ^ ^