還暦過ぎて料理生活家<旧:口中の幸い> -21ページ目

バーベキューでも日本酒飲んでます!<巌瀬 純米吟醸>

20050503j いやー、昨日はいい天気でした! ほんとうにバーベキュー日和。


場所は新木場公園。ここ、バーベキューには超おすすめです。いつも思い立ったときにはどこの公園も予約で一杯、泣きを見るのだけれど、ここは予約なし! 自由にバーベキューできるんです。あまり知られていないので、GWの昨日でも余裕のスペース。芝生は広いし、運河に面しているので開放感もあるし。バーベキューOKでも、それを想定した公園ではないので、水場など普通の水のみ場しかないのですが、十分許せてしまう。



20050503d さて、北海道から届いた海産物、農産物 をしっかり堪能しつつ、酒のクラカド に「海産物中心のバーベキューに合う酒」という、僕の無謀なリクエストに応えて奨めてくれた巌瀬 純米吟醸。なるほどでした。


バーベキューという、まあラフな食環境でもしっかりと存在感のある酒。それがお奨めのポイントだったようです。まったりとまあるく、しかししっかりとした旨みとクセのない吟醸香。酸味はさほど感じず、やわらかく、しかし力強さもある酒です。


蔵元は皇国晴酒造。「幻の瀧」の蔵元ですね。クラカドのご主人の話によるとこの「巌瀬」、6月に出る新酒はさらりとして味わいの薄い酒なんだそうだが、これくらい(春)に出荷されるものは、かなり味ものってきてるはず、とのこと。まさしく!でしたね。



20050503e 太陽の下、大人数でワイワイと飲んで食べてると、つい写真撮るの忘れちゃったりするんですよねぇ。 で、北海道から送ってもらった海産物や農産物だけど、「蟹ゆで名人」 のホッケはほんとホクホクで、そこいらの居酒屋のホッケとはまったく別の魚だというくらい。「藤本青果」 のジャガイモはホイルでくるんで炭の中に直接投入。出来上がりにバターを落として食べればこちらも当然ホクホク! 


イカの丸干しもアスパラもぜーんぶ美味かったけど、食べるのに夢中で写真撮るのはすっかり忘れてました!


追伸:帆立は帰ってきてからお茶漬けにしても食べました。だし茶漬けですね。まご茶(まぐろ茶漬け)みたいには味は出ないだろうな、と思っていたのだけれど、どうしてどうして。ほんのりと帆立の香りがついて、なかなかいけましたよ。

5月3日、晴天(予定)祝い!北海道から美味いものがどっさりと!

明日(といっても、もう今日ですが)、友人を大勢集めてバーベキューなんです、と仕事メールに書き加えたら、いつもお世話になっている札幌のアイ・ティ・プロデュース(株) 社長の吉田さんから、北海道の農産物と海産物がどっさりと!

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実は、アイ・ティ・プロデュース(株) は、オンラインショッピングサイト「蟹ゆで名人」「藤本青果」 という、相当に成功しているショッピングサイトの総合プロデュースを手がけていて、四季折々に蟹だ!夕張メロンだ!と送ってくれるんですが、正直、本当の毛蟹やタラバガニの美味さ、夕張メロンの旬の極上品の甘さは、こちらで知ったというわけです。


通常東京の超有名店にしか流通しない蟹やホンモノの新じゃがなどが適正価格で食べられて幸せ、口中の幸いのTOMなわけです。

この2サイトは、驚異的な売上げを記録しているのですが、WEBプロデュースの腕もさることながら、やはり本当に良いものを提供できることが大切で、リアルな店舗もWEBのショッピングサイトもそれは変わらない、という吉田さんの言葉に深くうなずく次第。


というわけで明日のラインナップはホッケ、青ツブ貝、真いか天日干し、ホタテ、ゆでタラバ、アスパラガス、とうもろこし、男爵いも、玉ねぎ、行者ニンニク!


なんかこうやって文字にするとなんてことないと思われてしまうかもしれないんですが、食べると本当に驚くんですよ。同じものでもちゃんと作ったもの、ちゃんと獲ったものはちがう!っていうことが一目瞭然!じゃなくて一舌瞭然(!?)


まあ、明日は天気も良さそうだし、楽しみ楽しみ。。。と、やっぱり酒ですね。「酒のクラカド」で、海産物主体のバーベキューに合う酒をお願いします、という無謀なリクエストに応えて出してくれたのが、「巌瀬 純米吟醸」。


6月に出る「巌瀬」の新酒は、今ひとつ味が薄いのだけれど、今リリースされてるものは一年近く経って味ものってきてるはず、とのこと。こちらもあわせて楽しみだ!!


と、楽しみだけでは満足できず、ちょいとググってみると、


<leona's Note> さんの「巌瀬、の続き。

<呑ん兵衛ぴーたーのへや(日本酒編)>さんの「今日は富山の銘酒 「巌瀬 (いわせ)」を飲みました。


というエントリが。うーむ、期待できるゾ。

映画の後は雰囲気勝負の蕎麦屋酒をささっと <よし田>銀座

今日はシネ・スイッチで『コーラス』を観る。


問題児を集めた寄宿舎に赴任してきた新しい舎監が、コーラスでみんなの心を通じ合わせていく、という基本構造は『スイング・ガールズ』みたいなもんですが、日本とフランス、こうも肌触りの違うものになりますかね、という感じ。


いえ、『スイング・ガールズ』も結構好きですが、やっぱり『コーラス』はほんとうに映画! そこへいくと、『スイング・ガールズ』はやはりTVドラマの延長という感じがしちゃうんですよねぇ。って比べられないですかね?


しかし、子供たちにとっても、はたまた観客にとっても素晴らしい人格者のこの舎監も、子供のお母さんに恋してそわそわしちゃったりして、そこはおフランス。人間の描写も一筋縄ではありません。


さて、昼から映画を観ると、当然昼飯抜きですから、その後は蕎麦屋で一杯やりたくなるんですよね。しかし、銀座は意外といい蕎麦屋がないんです。こうした時良く行くのは「よし田」。蕎麦自体はいたって普通ですが、店の雰囲気がいい。飲みたくなる雰囲気なんです。年季の入った店のつくりで、外から光がふうわりと入ってくる心地よい薄暗さ。


今日は御酒(もちろん燗)と、たまご焼きをもらい、連れ合いは天ぷらそば、僕はもり。ここのたまご焼き(だし巻きたまご)は隠れた人気メニューです。

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酒は菊正宗。蕎麦屋でもいろいろ地酒を飲みたいという向きもありますが、僕は基本的にしっかりした普通酒があればよい、という性質。「てやんでいっ! どこの酒がどうのあそこがこうのなんて、田舎もんのすることでいっ!」って訳でもないですが(笑)、自然体でいつものようにささっと飲んで、ささっとたぐって、ささっと店を出るってのがいいですね。かなり池波正太郎に影響されてますが(^ ^)

あ、そうそう、他に泰明庵 という選択肢もあります。いずれも日曜休が痛いところ。

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よし田

住所:東京都中央区銀座7-7-8 
電話:03-3571-0526

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『MASK2』を観た日は、ねぎま鍋でちゃんとした日本酒を <川鶴 旨口純米酒無濾過>

『MASK2』の鑑賞券が手に入ったので、今日は家族で丸の内東映へ。『MASK』のいいところを全部取り込んで無理やりエンターテインメントにしようとしてとっ散かってしまったって感じ。『MASK』の好きな人は観ない方がいいかも(辛らつ!)(笑)


なんだかんだで、そう早くも帰れるものでもなく、今日は簡単な晩御飯にしようということで、錦糸町の「魚虎」でまぐろぶつを買ってくる。「魚虎」については過去のエントリ もあるけれど、読み返してみれば今日と同じねぎま鍋! でも今日はちょいとしゃぶしゃぶ風で、これもまた美味なものです。


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さて、酒はといえば、件の「酒のクラカド」 で、ぬる燗で飲みたい純米酒として「五大天 水大」につづいて奨めてもらった「川鶴 旨口純米酒無濾過」。香川の酒です。


20050501a これ、気に入った! 酸味がちょっとたって、しかし旨みもしっかり、香りもほのかに食中酒として大好きなバランスです。クラカドのご主人のお奨めとあって作りもしっかりしているのでしょう、燗にしてもそのバランスが崩れない。一升2500円。十分以上にその価値はあるかと。


今日のねぎま鍋は砂糖など甘みはほとんど入れなかったので、「川鶴」の適度な甘みと酸味がちょうどいい相性に。


酒は好きだけど、食い意地も相当に張っている僕としては、旨みものって、さらに爽快な酸味があるこんな酒が好きですねぇ。


カートゥーン・アニメのパロディ風エッセンスが楽しく、かつストーリーのキメ所で効果的だった『MASK』。一方『MASK2』は品評会やマスコミ受けばかり狙って、お手軽にいいところだけを取り入れようとして底が浅くなってしまった日本酒のように、観ても観なくてもよい映画でした。


もちろん「川鶴  旨口純米酒無濾過」は『MASK』です! (それってほめ言葉かな?)

ダメな時はナニをやっても、、、の和風イタリアン(?)と獺祭しぼりたて

食い意地の張ったものとしては、たとえば晩御飯が上手く出来なかったりすると、寝るまで気分の悪いものである。またなぜか、重なる時は重なるものである。マーフィーはあまねく存在するものです。


「和洋中、何がいい?」の問いに、「洋!」と娘。暑かったし、じじばばの裏庭で今日採った新玉ねぎもあるし、ジャガイモが残ってるとかみさんは言うし、日本酒も飲みたいしで、「トマトと大葉の冷製カッペリーニ」「新玉ねぎの和風ポトフ」「カレイとジャガイモのロースト」というちょい「和」なアチラ系晩御飯を作ろうと思ったのです。もちろんそれに合わせた日本酒もクイーンズ伊勢丹で買ってこよっと、と。

しかーし! 全て材料を買ってきて、、、、


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その1:ジャガイモだと聞いてたはずなのに、、、それはカボチャだった! かみさんの【いい間違い】か僕の【聞き間違い】かを追求することは、今となってはなんら生産的でないばかりか、下手に「雰囲気不味し」の火種を作ることとなるので不問とする。

その2:それではカレイのガーリック・ソテーに路線変更するも、よく見たらカレイが子持ちだった! 子持ちでソテーもないだろう、ということで急遽「カレイの煮付け」にと、度重なる路線変更!

その3:レシピをググると、「カレイ新調理術」と銘打ってプロの技を紹介している「ためしてガッテン」のWEBページ を発見。カレイの煮付けってちゃんと作ろうとすると結構難しいのに、安直にプロの調理法を採用したばかりにやや煮崩れ、卵半煮えの憂き目に!

その4:「フレッシュな~」というPOPにつられて買ってきた「獺祭 寒造早船槽48 しぼりたて」は、香りも旨みもかなり甘めに濃厚で、食中酒としてはちょっとキツかった!

その5:度重なる路線変更のため、カレイの煮付けに気を取られ、冷製カッペリーニの準備を忘れ、最後に食べることに!

その6:度重なる路線変更のため、キッチンは見るも無残な散らかりよう!

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そんなわけで、ちょいとぐったりのTOMであります。

でも、「トマトと大葉の冷性カッペリーニ」「新玉ねぎの和風ポトフ」のお味は悪くなかった。ところがいろんなトラブルに追い回されていざテーブルについても美味いと感じさせてくれないのよねぇ。

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新玉ねぎの和風ポトフ。これは幕内秀夫さんの「粗食のすすめ 旬のレシピ 春号」の一品。
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トマトの冷製カッペリーニ

作り方:
■にんにく1/2かけをすり鉢でする
■トマト2個の2/3を加えてさらに滑らかにする

■塩小さじ1弱を加え、オリーブオイル大さじ2を徐々に加えながらさらに練り、最後に残りのトマトを加え、冷蔵庫で冷やす

■カッペリーニを茹で、冷水にとり、盛り付けてソースとからめ、大葉の荒みじんを散らしておしまい!

さて、「獺祭48 しぼりたて」は旨い酒です。香りも旨みも結構肉厚。それだけに、やっぱり食前に軽く一杯、が似つかわしい。僕としては食と共にある酒では無かったです。と、書きながら食後のもう一杯・・・・

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うーむ、イタリアン食べた後に、ドルチェに行かずリモンチェッロなんて気分の時がありますが、そんな感じでもあります。ストレスフルな時は、必要以上に甘みを感じるんでしょうかね?

至福の店 <酒のクラカド>東陽町

近所にいい酒屋があるかないかは、まあやはり、かなり日本酒ライフ(?笑)を左右しますよねえ。


「至福の店」と勝手に呼んでいる店があります。かつて看板に「至福の酒」書いてあったので、勝手にそう呼んでいるのだけど、本当は「酒のクラカド」という見たところまあ普通の酒屋。東京・江東区の東陽町にあって、酒の銘柄が手書きされた全国地図が店頭に設置されているのに「むむっ?」っとは思うけれど、普通はそんなものに誰も気に留めないでしょう。


まったく体裁など気にしていないこのサイトを見ていただければ、この店の大体は理解いただけるのではないかと。

クラカド酒店公式(?)サイト

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すっと水を向けると、朗々と語りだすご主人。何しろ話し好き。といって普通に酒を買う分にはいたって普通の酒屋のご主人。あくまでも「水を向けると」というところに、理性が感じられていいでしょ?


そんなわけで、いろいろ抽象的なリクエストをしてお奨めしてもらうのが、このところの楽しみとなっているのです。


この間、「ぬる燗で飲みたい純米酒」というリクエストで奨めてもらったのが「五大天 水大」です。



今日は、埼玉の実家に帰り、栃木の渡良瀬貯水池まで出張って子供と自転車に乗ったり、ボール遊びしたりで、いやー久しぶりに身体動かしてバテバテ。「五大天 水大」についてはまた明日。

夜よりランチの方が好きなこともある <伊勢廣>京橋

私のオフィスは京橋にある。いわずと知れた焼き鳥屋の多いエリア。中でも「伊勢廣」は名実共にトップに君臨する焼き鳥屋と言って差し支えないと思います。ですよね?


夜はコースで9種9本と漬物、スープで6000円。もちろん旨いです。焼き鳥の魅力って噛んだ時にその感触と塩分の効いた旨みが、がっつりと歯茎を刺激するところにあると思うんですね。それが本当に申し分ない! しかもありきたりな表現をすればとってもジューシー。ジューシーさって歯茎や舌のサイドの奥の方で感じるものだと思うので、結局同じことを言ってるのですが(笑)、まあ、たまらんのです。


しかしその夜のコースも、ランチの焼き鳥丼にはかなわんのです。僕にとっては。


初めてこの店で食べた4本丼の印象が鮮烈で、どうしても忘れられないんでしょうなあ。前述の歯茎への絶妙な刺激とジューシーさ、それをごはんと交互にわっせわっせと食べるあの快感は、いわゆる夜のあの刺激にも等しい(ちょっと言いすぎ?)ものなんですよ。


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4本丼 1500円

クリエの内蔵カメラで撮ったのでクオリティ悪くてすいません。

内容はささみ、団子、葱巻き、もも。それにレバーが加わった5本丼もいいけど、元来大食漢ではないし、歯茎への刺激をストイックに追及するなら、4本丼です!


そんなわけで、「夜」よりランチの伊勢廣・4本丼というわけです。

#こちらにも詳しい伊勢廣情報(きれいな4本丼の写真があります)

MCKEEのきまぐれグルメ日記

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伊勢廣 京橋本店

住所 中央区京橋1-5-4 
電話 03-3281-5864

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これは日本酒界のアイラ・モルト?! <刈穂 山廃純米生原酒 番外品 +16>

やはり日本人ですね。「限定」というこの文字面を拝んでしまうと、つい食指が動いてしまいます。


kariho     この間まで、うちで飲んでいたのが「刈穂 山廃純米生原酒 番外品 +16」。錦糸町・クイーンズ伊勢丹に「売れてます! 限定**本」なんて手書きPOPと共に置かれていたものだからつい。


それにしてもこの酒、超個性的です。常温で飲むとなんていうのか、鼻腔を抜けていく香りの余韻が米ぬかのようなんですね。最初はかなり違和感あります。「一升買っちゃって、もしかしてちょっと失敗?」なんてちょっと頭をよぎります。しかし、次の日は冷でのみ、その次の日はまた常温で飲みとやっていると、なんか病みつきになってくるというか、例えるならアイラのシングルモルト・ウィスキーにはまるような感じですかねぇ。

アルコール度数も18~19度あるので、やっぱり食べ物が負けてしまって食中酒としてはキツイ。いつも食後にちょいと泡盛を飲むのが好きなんですが、代わりにこの刈穂がデイジェスティフになっていたというわけです。

ためしにぬる燗でも飲んでみましたが、さすがにこれはNG。まんま米ぬか飲んでるみたいでした(笑)

この刈穂番外品、特別に日本酒度の上がった原酒を瓶詰めしたものだそうで、その年により、またはその年のでも出荷により(タンクが違う)日本酒度は違うらしい。購入したのは+16。一回目の出荷は+20だったらしいので、これはちょっと日本酒度が下がってますが、それでも+16ですからねぇ。これだけ見るとただただ辛いだけって感じがしてしまいますが、この米ぬか様の独特な旨みにはちょっと中毒成分も入っているようです(笑) 証拠に来年はどんなだろう?と早くも考えている自分がいるのですから。

冷蔵庫を覗いて春の夜。かつおの漬けと豚の塩ソテー残り物サラダ仕立て!

「男の、愉快な、ひとりごはん。」という特集タイトルに誘われて買った雑誌「pen」の最新号。そこに載っていた四谷・荒木町の和食の店「仙水」の「かつおの漬け」がなんとも旨そうで、いつもなるべく旬のものを作ろうという日曜日の夜、家庭でも簡単にできることを前提に、オリジナルな「かつおの漬け」を作ってみた。

 

隠し味にバルサミコ酢をちょこっと入れて、最近の健康コンシャスな方に人気のブロッコリーの芽をつまにしてみたのです。うちにあったにんにくが、中国産の安物だったので、辛さばかりが目立ってしまったけれど、これで青森産のちゃんとしたにんにくを使えばバッチリのお味かと!

 

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作り方:

その1 すりおろしたにんにく、しょうが、醤油、みりん、バルサミコ酢を好みに配合した漬け汁を用意して、適当な厚さに切ったかつおを30分ほど漬け込む

その2 みょうがの千切り、白髪ねぎを冷水にさらし、ブロッコリーの芽とあわせてつまとする

以上! 春もたけなわです。


実はもちのろん、ちょっと飲みたいお酒があったからなんですがね。錦糸町のクイーンズ伊勢丹で買ってきた「獺祭 発砲にごり酒」。こいつを飲りながら食すのに良いのではないかと思ってしまったわけです。「とりあえずのビール」じゃあなくて、こんな発砲性の日本酒は、優れたアペリティフになりますね。

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酸味は控えめで、お米の味がストレートに感じられて、かつおの漬けにも中々の相性だったかと。

 

想像通り、さっぱりと端正な味だったので、メインはややイタリアンな、これまたTOMの思いつき冷蔵庫の残り物活用料理になりました。調味料はオリーブオイル、塩、胡椒、バルサミコ酢だけ! 素材は残り物のキャベツ、残り物の水菜、豚肉、以上!

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作り方:

その1:水菜は適当に切って、塩、オリーブオイル、バルサミコ酢で和えておく

その2:豚肉に塩・胡椒し、オリーブオイルでソテー。一旦フライパンから出しておく

その3:フライパンにオリーブオイルを足し、ざく切りのキャベツを炒め、塩、胡椒、バルサミコ酢で味付け

その4:皿にキャベツ、豚肉、水菜の順で盛り付ける

以上!

 

塩ソテーの豚肉と温かいキャベツと冷たい水菜という取り合わせを、バルサミコ酢が絶妙に取り持ってくれました。本当に単なる思いつき残り物活用だったけれど、結構イケました。

 

というわけで、腹いっぱいで満足の夜。

酒に魅入られたら行かねばならない店 <BAR 庫裏>銀座

金曜日、古い女友達と銀座で食事。待ち合わせまで時間があったので、かねてより気になっていた「和酒BAR 庫裏 」にひとりで行ってみた。数寄屋橋阪急の程近く、 気をつけていないと通り過ぎてしまうような細いビルの細い階段を登った2階に庫裏はあった。

 

ちょこっとググってみれば、「 いいかげんに飲んでます 」さんの「和酒BAR 庫裏 」というエントリーに店については詳しいので、ぜひそちらを。

 

さて、カウンターに座り、客それぞれに与えられたメニューを片手にご主人に尋ねてみた。

「これから食事なのですが、なにかおすすめは?」

「食前に香り高いタイプのものも良いですよ」

とのこと。「天吹 雄町 純米吟醸 無濾過生」を薦めてくれた。メニューには「ふくらみのある華やかな香味」とある。ふむふむ。その甘い香りは花酵母(なでしこ)に由来するのだそうで、やや辛口なボディと上手に調和していた。

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次は自己判断でメニューとにらめっこして、これまたこの季節ならではの新酒「日高見 中取り 純米 無濾過生」をもらう。さらに「醸し人久平次 別誂 純米大吟醸 山田錦」をたのむと出てきたのは裏にフランス語でなにやら書かれたボトル。輸出用だそうである。

 

和酒専門店 さかや栗原 」の次男であるご主人は、こちらの初歩的な質問にも丁寧に答えてくれるし、60mlのグラスでも提供してくれるから試飲感覚で楽しめるし、珍しいボトルも拝めるしで、これからちょくちょくお世話になりそうですわ。

 

この後は10年ぶりくらいで「しぇりークラブ 」行って、Myシェリーリストに印をつけながら、フィノとアモンティリャードを中心にこれまた飲み比べを6,7杯して、酩酊と相成ったしだい。ちなみににんにくのオイルスープが濃厚でさっぱり(?)してて美味でした。<酩酊につき写真はありませんm(_ _)m>

 

この「しぇりークラブ」にも、終電は終わっていようという時間にふらりと一人やってきて、スタッフと語り合いながらメニューに無い銘柄を飲んでいる男性がいたりして、ああ、ここにも酒に魅入られて日々是好日な人がいるなあ、とぼんやりしたアタマで考えていたのでした。