還暦過ぎて料理生活家<旧:口中の幸い> -3ページ目

川口由一「自然農という生き方」に感動


口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>

「自然農という生き方」
感動してしまいました。

単純に、不耕起・無農薬・無肥料の自然農法に興味があって購入した、現在の第一人者、川口由一さんと辻真一さんの対談本(というか川口さんへのインタビュー本)。

たとえば「答えはここに」とおっしゃる。

自分に起こる現実(たとえば、どんな外的要因による被害も)は、自分自身を手当てする以外に解決はないというような意味のことで、逆の視点で見れば、最近流行りの「ザ・シークレット」系引き寄せの法則と同じことなのだけれど、雨後のたけのこのごとく出版される同系の凡百の自己啓発本とは比べ物にならない、圧倒的な真摯さで迫ってきます。

田畑に真剣に向かい合うという究極的に現実の実生活を通じて、人の生き方から社会、そして宇宙まで深い洞察で見通すその川口さんの思考は、部分と全体は相似であるとするフラクタルという概念が真実のものであると看破させてくれるとともに、頼りなくもこの世に生を受けてまっとうせざるを得ない我々への、ものすごく力強いメッセージとして受け取られ、ひとり酒場でページをめくりながら、思わず落涙してしまいました。


人それぞれに、今必要なものと、必要ないものがあるとは思いますが、たとえば、現在自分の立ち位置に少しばかり違和感を感じているような方など、ぜひご一読を強烈にお勧めします。

問いに生きるのではなく、答えに生きよう。
至言です。

大月書店 ゆっくりノートブックシリーズ 1200円(税別)



塩麹を仕込んで見ました。

かねてから作りたいと思っていた塩麹。

初めて仕込んでみました。参考にしたのは祐天寺にある「発酵食堂 豆種菌」の料理長、八木暢顕さんの『麹の「生きた力」を引き出す本』 という本。

一般に出回っているレシピだと塩分濃度が30%にもなっていて、それだと十分に発酵しないとおっしゃる八木さん。

八木さんのレシピだと、麹に対して塩の割合は7~10%。僕はちょっとビビッて、15%でやってみました。

麹300gに対して塩45g。それでも一般のレシピの半分の塩分濃度ですね。

これから一週間、常温でかわいがってやります^ ^


口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>

麹はナチュラルハウスで買ってきた天鷹のオーガニック。乾燥です。


口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>

塩45gで15%の塩分濃度。


口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>

塩と混ぜてよくもみもみ。


口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>

容器に入れるとこんな感じ。


口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>

キッチンで一週間。毎日手でかき混ぜてやろうと思います。

暑いですね。「トマト・きゅうりソースの冷やし蕎麦」

今日の朝、まだ寝床でまどろんでいるときに、ふと、トマトときゅうりをみじん切りにしたソースで、冷やし蕎麦を食べたいなあ、と思ったんですよね、なぜだか^ ^;
(それって変ですかね?:苦笑)

トマトときゅうりの他に、あれ入れてこれも入れてと考えていたら楽しくなってきて、早速お昼に作ってみた次第。

トマトときゅうり、たまねぎを、最近家内が商品レポートを書いたみじん切り器で5秒でこの状態に。

口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>

<みじん切り器、アットミジンというんですが(まんまやん^ ^;)、これ、多機能・簡単で結構お勧めです。>

これにかなり濃い目のそばつゆを足し、さらにかにかまとシラスを混ぜ、お酢とごま油、塩で調味。

このソースでお蕎麦を和えれば出来上がり。

かいわれ大根とワカメで着飾れば、ほ~らおいしそうでしょう?

口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>

いや、実際おいしかった!(手前味噌ですみません^ ^;)

言ってみれば昆布の代わりにトマトになった山形の「だっし」見たいなものですかね。
この暑さのなか、さっぱりと涼やかな一皿でした。



#やっぱり、かにかまなどの塩気のあるたんぱく質をちょいと混ぜてあげるのがキモですね。

不思議なことに、田植え中は元気。

昨日、大ブーイングで終わった対ヴェルディ戦。(0-0のスコアレスドロー)

イナゴ軍団と称されるFC東京サポーター、それすらも旨い酒の肴にと、蒲田まで飲みに行ってしまいました。

翌日(つまり今日)、埼玉は久喜の実家近くで田植えのお手伝いなのに^ ^;

しかし、お手伝い中は絶好調でした。
気力充実、全然眠くない!

なのに、実家に帰ってきたら、思わず居眠りしてました(苦笑)

田植機の操作、その場で覚えて、的確に操作するのは結構難しいものですね~。

結局、石井さん(お手伝いしている農家さん)に横に乗ってもらって、ずっと教習所のように^ ^;

口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>

次回は事前に予習して一人で運転するぞ!


口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>
優しく教えてもらう。

それにしても今日は寒かった。

体験に毛の生えたような農作業でも、実際にやってみると気候と農作物のリンク部分をリアルに感じられるようになるなあと実感。

口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>

“燃える男”初体験

燃えるおと~この~、あ~かいトラクターぁ~♪

初めて乗りました。トラクター。

口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>

今日の米つくりお手伝いは田植えの予定だったのですが、昨日、一昨日に強風が吹き、代かきができなかったので、今日にずれ込んだという次第。

運転だけなら難しくないのだけれど、パワーアシストを活用して隙間なく代かきするなどのテクニックがあって、実は奥深いのであります^ ^;

代かきしてると、土中から逃げ出した虫を目当てにツバメが飛来します。

なんだか、人も彼らと一緒に生きてるんだよなあ、と自然に思える瞬間。

口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>

運転台からの眺め。ちょっとした瞑想の時間です。

苗が青々と育つしあわせ

今日の米つくりお手伝いは午前中で終了。

実家に帰ってきて、昼ビールの後まったりしています^ ^

それにしても、こうして青々と育った苗を見ていると、心から嬉しくなります。

$口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>

今日は天気も穏やかで、こうしたそこはかとなく感じられる幸福感というのは、大事だなあと思う今日この頃。

ひきつづき、これで最後の種まきもしました。

播いたのは、こちら「きぬむすめ」。ピロール農法で育てるお米です。

$口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>

様々な新品種を手がける石井さん。今年ピロール農法で育てるのは、この「きぬむすめ」と九州の「にこまる」、「恋しぐれつくばSD1号」

自宅の玄米が無くなったので、去年穫れた「にこまる」ピロール米を買ってきました。
これ、とても玄米の風味がしっかりと味わえるお米なんですよ。

$口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>

ということで、ご満悦の私めであります^ ^;

$口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>

GWを前に種まき完了&筋肉痛^ ^;

今週末から早くもGW。

一足早い28日(木)には、また米つくり援農に行ってきます。

今は種まきと育苗の真っ最中。

昔から『苗半作』・『苗七分作』といわれるくらいに苗つくりは重要なようです。

酒造りでは「一麹 二もと 三造り」といって、やはり大元の麹(こうじ)がもっとも大切だといわれます。
(上原浩先生は「一に蒸し、二に蒸し、三に蒸し、四五がなくて次に麹」と、さらに前段階の蒸し米がもっとも重要だと言われていましたが^ ^)

実は、先週月曜日も石井さんのところに行っていたのです。

出芽した苗箱はこんな感じ。

口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>

並べたらトンネルを作ります口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>

一方で、前回苗箱に培土を入れる機械を使って苗箱に種籾を播き、それを出芽器に積み込んでいきます。

口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>

口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>

一回の作業で256箱。
それを6回繰り返して、7町8反の田んぼをまかないます。

前回の苗箱へ培土を入れる作業では、重い培土の袋を何度も持ち上げて、機械に投入して行ったのだけど、日ごろの筋トレのおかげか、まったく筋肉痛にならなかったのに、今回は腕全体がちょっと筋肉痛に。

単純に何度も苗箱を運ぶ作業と、トンネルを作るためのワイヤーを土に挿す作業が意外と堪えた模様。
60代の石井さんに完敗です^ ^;

万能ねぎの根元を捨てないで・・

冬の間、収穫が終わったベランダのプランターをそのままにしていたのですが、スーパーで買ってきて料理に使った万能ねぎの根元を指しておくと・・・・・

口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>

こんな風に、再び元気に育ってくれるんですよ!

「あ、薬味がない!」なんてときにとても重宝します。

特別肥料を与えているわけでもないのですが、割と風味もしっかりと。

で、そのままにしていたら、かわいいネギ坊主が!^ ^

口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>

庭のふきの葉のふりかけを作る

実家の庭にふきが自生している。
(庭に自生といっても、埼玉・久喜市のいわゆるベッドタウン、住宅街なのですが・・・)

茎は油揚げと一緒に煮物にして、葉っぱはふりかけにしてみました。

口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>

湯がいて一晩水にさらし、みじんにしてごま油で炒めて醤油で味付けするだけ(+鰹節・いりゴマ)

僕らの世代(新人類<のかなりはしり>)は、大量消費の事始めが幼児期で、そのまま共に歩んできてた世代。

庭に勝手に自生しているものが、ちょっと気を留めてあげるだけでむちゃくちゃ美味しい一品になるという、ただそれだけのことが、とても非日常的で、見方を変えるととても身近な(つまり僕ら世代のストコーマだった)宝物にでも出会ったような気にさせてくれるのであります。

援農に言っている石井さんちのピロール米にかけて食べたら、むちゃくちゃ美味しそう!(と自画自賛:笑)


そらまめ!

米づくり援農に行ってきました。

援農先の農家から実家に帰ってきて、裏庭の畑の草刈りを少し。


口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>

一応、不耕起の自然農。

空豆が元気に育ってます!