還暦過ぎて料理生活家<旧:口中の幸い> -4ページ目

たんぽぽは生で食す!

今回、「若杉ばあちゃんの野草料理」で作ったのは、

1) はこべのごま味噌和え
2) ヒエのぽたーじゅう
3) たんぽぽのキムチ
4) ゆきのしたのしらあえ
5) しゃくのおひたし
6) よもぎのクレープ
番外)のびるの酢味噌和え

それぞれ、こんな風情の野草です。


口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>-全野草


中でも個人的に「これ美味いなあ」と思ったのが、

3) たんぽぽのキムチ
5) しゃくのおひたし

若杉ばあちゃんにはレシピはありません。
今回も渡されたレジュメには材料のみ。その材料すら事前に準備されているわけでもなく、会場であるお店に無ければ別のもので作っちゃいます。

で、

【たんぽぽのキムチ】
[材料] たんぽぽ(生のまま)、にんにく(すりおろし)、ごま油、酢醤油、コチュジャン、いりゴマ
要は和えて30分ほど置くだけ。

口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>-たんぽぽ


これが美味い! たんぽぽって生でいけるんですねえ。 ちなみにぎざぎざの葉っぱは和のたんぽぽ。丸い葉っぱは西洋たんぽぽで、「和」=「陽」、「西洋」=「陰」だそうです。 今回は両方を半々で。 ニラでも美味しいとのことなのでぜひ!


【しゃくのおひたし】
[材料] しゃく、醤油、みりん(少々)、いりゴマ 要はおひたし。
ただし、しゃくは灰汁が強いので醤油洗いをします。

あく抜きは、三段階あって
1)茹でる
2)水にさらす
それでもまだ灰汁があるなら、さらに
3)醤油洗い だそうです。


口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>-しゃく

醤油洗いとは、水と醤油(5:5~7:3)くらいの液に15分くらい浸すのだそうです。

しゃくはそれでも独特な風味があって、でもむしろこれが美味い。
旨みのある日本酒が欲しくなります^ ^;

固定観念を捨ててみよう!の野草料理教室


野草料理。


この言葉に、なぜか妙にワクワクしてしまったのでした。

それは子供の頃、空き地や野っぱらで遊んでいた時のワクワク感と多分共通するところがあって、普段見向きもされない雑草を食べるなどという、秘密基地ごっこ的「イケナイ」感とサバイバル感も伴って、一も二もなく野草料理教室に申し込んでしまった。


口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>-若杉ばあちゃん


京都は綾部で自給自足的生活を送る若杉ばあちゃんの野草料理教室 @「若杉ばあちゃんの台所 (御茶ノ水)」by メダカのがっこう である。


口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>-野草01
綾部から若杉さんが手持ちした野草の数々。

メニューは

1) はこべのごま味噌和え
2) ヒエのぽたーじゅう
3) たんぽぽのキムチ
4) ゆきのしたのしらあえ
5) しゃくのおひたし
6) よもぎのクレープ
番外)のびるの酢味噌和え

出来上がりはこちら↓


口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>-野草料理02


口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>-野草料理01


秘密基地ごっこ的「イケナイ」感なんてまったくなくて、どれも美味!

むしろ意外とクセがなくて、中でも独特な風味のあるしゃくのおひたしが一番の好みだったりしたぐらい。

こうした野草(雑草)がいくらでも生えてくるありがたい気候の日本に、食糧危機なんてありえないんじゃないかというぐらいなものである。

固定観念をはずしてみると、実は豊かな世界が広がっているものなのだ。

それぞれの料理などはまた後ほど。

援農初日の、「心地よい」筋肉の疲れ

苗床の倍土を持ち上げることによる、心地よい上腕二頭筋と三角筋の疲れ。


口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>-20110329a
今回の援農に賛同してくれて、一緒に手伝いをしてくれる友人の上野さん


石井さんは、翌日筋肉痛になるのでは?と言っていたけれど、幸い日ごろの筋トレが奏功して、「心地よい」疲れで済んでいる。

ただ鍛えることを目的にする筋トレとは異なり、何かを生産するための「筋トレ」は心地よい。

 
などと言うと、生業にしている方からすれば眉根に皺のひとつも寄せたくなるかもしれないけれど、日ごろ椅子に腰掛けて、バーチャルなディスプレー上に「0と1」の組み合わせで形を作っている身としては、それが偽らざる素直な感想だ。


初めての米つくり援農は、苗床つくりだった。

ベルトコンベアーの装置にパレットをセットしたり、倍土を投入するという単純作業を、納屋の土間で黙々と行う。

口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>-20110329b
ベルトコンベアーに苗床をセットする。

最初のうちはお互いの近況などで話も弾むが、そのうちに少しづつ自分の心の方にベクトルは向かっていく。

農家が哲学者たる所以を垣間見るひと時だ。


口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>-20110329c
瞑想のうちにも(笑)苗床はできていく。


この日の昼、石井さんは行きつけの寿司屋が新たにオープンした和食の店に連れて行ってくれた。

無性にご飯が美味しかった。
金目の兜の煮付けも、骨をしゃぶった。


このちょっと浮かれている感じに、生業としている農家の方は、本当に鼻で笑いたくなるかもしれないけれど、ご容赦ください。

でも、この「感じ」にあらためて光をあてて培養してみることなど、やってみる価値もあるのではないかと、そろりと思ってみたのである。

いよいよ米つくり! 初めての援農に出陣!

いよいよあさって!


はじめて米つくりの援農が始まります。


今回手伝わせていただくのは埼玉・加須の石井さん。
近隣農家の土地も借りて米つくりをする研究熱心な農家さんです。

口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>-20110327b


石井さんは、通常の慣行農法によるものと平行して、3年前からピロール農法による米つくりを始めました。

このピロール農法、ラン藻(シアノバクテリア)をたくさん繁茂させてつくる農法なのですが、その収穫物には通常の農法よりもたくさんの酵素やミネラルが含まれていて、さらには残留農薬もまったく無いという、なぜあまり知られてないのだろう?というような、すばらしい農法のようです。

去年取れたコシヒカリの玄米をいただいて食べたのですが、これまで食べていたお米よりも格段に味が濃く、お米そのものの風味がとてもよく感じられます。

こうしたすばらしい米つくりをされている農家さんとの出会いに感謝!

紹介してくれた亡き父の友人である地元鷲宮の岸さんにも感謝です。


今日はこれからFC東京×横河武蔵野FCの練習試合(@味スタ)を観に行き、その足で鷲宮(現・久喜市)の実家へ。

いざ米つくり! 援農に行く農家さんにご挨拶。

さあ、今年から米つくり!


といっても、米つくり農家さんのお手伝いをしながら、学ばせていただくという次第。

埼玉の実家で一人住まいの母に、受け入れてくれる農家さんはいないだろうか?と話したのが昨年11月の後半。
早速母は、埼玉に引っ越して40数年来のお付き合いのある地元の方に相談してくれました。


このところ物事がものすごいスピードで展開していくと感じているのだけれど、まさにそれを象徴するような速さです。


そして紹介いただいたのが、今回友人と二人でご挨拶に行ってきた石井利夫さん。
加須市で米作を営んでいらっしゃいます。


正直、どのような方を紹介していただいたのか、ちょっと不安なところもありました。

ただ、とにかく学ばせていただくのだから、贅沢を言わず、農薬をしっかり使う農家でも仕方ない、とにかく一年目は慣行農法を体験してみよう、というような心積もりだったのです。


しかし、紹介していただいた石井さんは、とて~も気さくな良い方で、しかも、60代後半というお年なのに、向学心にもあふれていて、米つくりに関しても色々な取り組みをされています。

口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>-20110222
石井利夫さん。自宅前の田んぼで。

農薬も極力使いたくないという姿勢で、この辺りの米作農家では、比較的珍しい農家の方だと判明。
仲介していただいた地元の方も、石井さんの米つくり姿勢については知らなかったのだとか。


うーむ、進むべき道は、神様がちゃんと用意してくれているんだなあと実感。思わず誰にともなく「ありがとうございます」と心の中でつぶやくのでありました。


そして、さらに嬉しい取り組みを石井さんはされていたのでした。


つづく

壮観!鰻の肝を前に米つくりキックオフミーティング

昨日は、今年から一緒に米つくりに挑戦する友人と、赤羽の大衆酒場「まるます家」でキックオフミーティング。


なにをミーティングしたかというと、「がんばろー!」「おー!」と気勢を上げて、飲んだだけではあります^ ^;


とはいえ、2月に入ったら農家の方に顔合わせとご挨拶に伺います。いよいよスタートです!



口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>

鯵とは味也

新井白石は、「鯵とは味也」と言ったとか。


子供のころ、父親に「味がいいから鯵と言うんだ」と聞かされて、「本当かなあ・・駄洒落じゃん」なんて思ったのですが、あながち俗説だとはいえないのかも。



鯵と言えば夏が旬という印象ですが、一年中獲れるんですね。
冬場は大型です。



イトーヨーカドーの大型店は、結構鮮魚に力を入れていて、これが侮れません。
今日夕飯の買い物に行ったら、千葉と鳥取の鯵が88円。
活きも良さそうだし、予定じゃなかったけど一尾だけ購入しました。
(エコな僕は、輸送に環境負荷の少ない、近場の千葉産にしました:笑)



で、千葉産ならばと、銚子名物のなめろうに。

口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>

あまり細かくたたかずに、身の触感も残すようにしました。



やっぱり鯵は旨いなあ。


ちなみに僕の最後の食卓は、「鯵の開き」と常々言っています^ ^

「吾唯足知」なお昼ご飯

【今日のお昼】


口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>


昨日の串かつがちょびっと残っていたので、お麩を足して玉子丼。


やっぱ料理って、冷蔵庫の残り物をいかに活用するかが楽しい!


「吾唯足知」であります(笑)

江東区・住吉の山城屋のお年賀

今日、新年初めて、酒場好きのかくれ人気(地元では当然の)大衆酒場・山城屋で一献。


お年賀のタオルをもらった。



口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>


妙に嬉しい♪

火落ち菌にもありがとう。悪神抱き参らせて。

「21世紀幸塾・新春のつどい」寺田啓佐さん講演覚書



酒蔵にとって火落ち菌は天敵だ。酒を酸化させ飲めない代物にしてしまう。場合によっては蔵全体が冒されて廃業に追い込まれることもある。


そんな火落ち菌に対して寺田さんは、いつも「ありがとう」と言っていると言う。

すると、悪玉菌とされている火落ち菌が善玉菌に変わって、むしろいい酒ができるのだと。


実は大腸菌もおなじで、大腸菌がいるからこそ腸内が良い具合に発酵するのだそうだ。


殺菌・消毒に躍起になって、かえって免疫力を落として弱い身体になってしまうのは、現在では周知の事実。(それでも殺菌消毒液があらゆる施設に依然として設置されているけれど)



そんな話を聞いていて、ふと日月神示の「・・・悪をきらふ心があってはならん、悪抱き参らせと申してあろうがな。・・・」を思い出す。



この世は陰と陽。