還暦過ぎて料理生活家<旧:口中の幸い> -7ページ目

オクラの花

来るべき食糧危機に備えて(!笑)、今年はベランダで野菜を栽培している。


オクラの花がこんなに綺麗だとは知らなかった。


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横から見るとガクの作りとかもかっこいい。


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真夏が旬のオクラ。やっぱり花もかなり夏っぽい。

原点に還える神社お参りプチツアー(2)

原点に還える神社お参りプチツアー(1)はコチラ

正午前には太陽も本格的に顔を出し、ペダルを漕ぐ僕の額からは汗がツーっと流れていく。

目指すJ.C.オカザワ氏推薦の蕎麦屋「重吉」には、あまり迷わずにたどり着けた。綾瀬駅からも歩いて1、2分だろう。

http://r.tabelog.com/tokyo/A1324/A132404/13037301/

口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>-20090801e

で、汗で濡れた火照ったカラダには、アサヒスーパードライだ! う~ん旨い! やっぱり働かざるもの喰うべからず、あ、いや、漕がざるもの飲むべからずだなあ。

下町自転車プチ旨いもの旅、いいかも!

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付き出しの揚げ蕎麦と、焼き味噌かどちらかで迷ったわさびいもをつまみながら、あらためて店内を見渡してみる。
常連とおぼしき読書のおじさん。はじめてらしい若い夫婦者や女性ふたり。中年夫婦にオタクっぽい男性ふたり。うーむ、ずいぶんと客のバリエーションも幅広い。僕も含めて(笑)

蕎麦はお目当ての田舎蕎麦(限定!)。

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挽きぐるみの細い蕎麦はかなりのコシ。ものすごい香りが含んだとたんいきなり鼻孔をつく。でありながらボソボソ感は皆無で、ありがちな茹で足りなさもあまり感じない。

いやー、結構旨いんじゃあないでしょうか。先鋭的な蘊蓄ゴリゴリの蕎麦よりも、午後の遅い時間に神田まつやでくいっと飲む方が好きなわたしですが(ついでに、銀座よし田で酔っぱらって喰うコロッケ蕎麦も好きです(^ ^;)、綾瀬重吉、結構気に入りました!

たまにはまた、生まれた土地の神社参りに、重吉目当てで来てもよいぞよ!

というわけで、よい気分で重吉を後にし、いざまた荒川河川敷サイクリングロードへ!

帰りはちょいと東武線堀切駅なんぞに寄って、小津を偲ぶと。

口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>-20090801h

そう、堀切は映画「東京物語」の舞台になったところ。

大正時代に立てられたという駅舎は、なんとなく「パッとサイデリア」された感じで(すいません、歳がわかっちゃいますね:笑)(若い方へ:つまり外装をちょちょいとキレイにしたということ)、風情はちょいと感じられず。

でしたが、東山千栄子が孫に話しかける泣ける台詞、つまり、「勇ちゃん大きうなったらなにんなるん? あんたもお父さんみたいにお医者さんか? あんたがのう、お医者さんになるころあ、お祖母ちゃんおるかのう」の土手の雰囲気はしっかり味わってきました。

原点に還える神社お参りプチツアー(1)

自分が生まれた土地の神社にお参りに行く。

ココロ落ち着く間もないようなあわただしい毎日を過ごしていると、こんなちょっとしたプチ旅行(往復3時間!)が、思わぬ栄養になるもんです。

江東区の自宅から足立区綾瀬まで土曜の午前中に、わがMTBで10時半に出発。8月1日とはいえ、花曇の今日は荒川河川敷のサイクリングロードを走るのも爽快快調!

ちょっと道に迷いながらも40分弱で到着すると、かつてわが家があったところ、友達の家、意地を張って登った階段から下りられなくなって親父に助けてもらったアパートなど、さまざまな今昔の感を味わい、いざ綾瀬稲荷神社に向かったのでした。


口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>-20090801a

綾瀬稲荷神社
http://enjoo.com/ayaseinari/
(なんと三遊亭円丈さんによる神社公認HP!)

今や巨大なビルを背景とする綾瀬稲荷神社である。

口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>-20090801b

とはいえ、やはり神社のある場所というのは土地の独特な良い氣が満ちているのか、清清しい雰囲気に浸ることもできる。手水舎を濃い緑が被う。

幼稚園の頃、この境内で自転車の練習をした。こんな角度から親父が撮った写真がある。

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お参りのあとは、通った小学校や幼稚園を見に行く。小学校も幼稚園もあまり変わってなくてちょっと驚く。


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幼稚園にしては珍しい吹き抜けの螺旋階段。紙せっけんの臭いをかぎながら上がり降りしていた園児の僕が、まだそこにいてもおかしくない。通園バスの発車を待つ間の視界がよみがえってくる。

そんなちょっとしたココロのタイムスリップから戻ってくると、既に12時を過ぎている。

事前に調べてきた、JCオカザワ氏推薦の蕎麦屋に、いざ向かうとしよう。


【原点に還えるプチ神社お参りツアー(2)】

欲望は視覚に刺激されるの、即席デミグラスソース

なんとなく眠りにつくのももったいないという夜。

ふと手にとってしまったのがdancyuの2008年6月号。

その特集タイトルは「今すぐ食べたいフライ」!!

口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>-20090502c

がっつりと接写で撮影されたメンチカツの断面やら、キスフライの揚げ立てのシズル感たっぷりの衣のキラキラなどを見ていたら、無性に食べたくなり、休日だった翌日の昼、商店街の肉屋にメンチとコロッケを買いに行ってしまったのであります。

で、僕はどうしてもデミグラスソースで食べたいなあと思うものの、うちの母子は何もつけずに食べるのを旨とする素朴な人たち。
一人分だけソースを作るわけにも行かないし、そもそもそんな時間もない。というわけで、一人分だけ安直な即席デミグラス(風)ソースを作ってみましたの訳なのです。

たまねぎのみじん切りをバターで入念にあめ色になるまで炒め、赤ワインをどぼっと入れてアルコールを飛ばして、水とコンソメの素。

口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>-20090502a

2/3量になったところでウースターソースとケチャップ、砂糖を投入してさらに半量程度まで煮詰めておしまい!

手順的にはチョー簡便ですが、時間的には1時間くらいかかってますかね(笑)
でもまあ、放っぽっておけるので苦にはならない。

こんな上がりですが、

口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>-20090502b

これがなかなかに旨いのよ。
もうちょっと多目の水で時間かけて煮込むと焦げ味もいい感じなるのかも!なんて欲も出たりして(笑)

しかし、商店街の肉屋の揚げ物ってなんでこう旨いのかねえ。

江東区住吉商店街の肉屋は、注文してから揚げてくれる。近所で別の買い物を済ませば、帰りには上がっているという寸法で、食べるときも衣はかなり「さくっ」としてるのである。

コロッケのジャガイモのふうわりとした甘みとソースの複雑なうま味、噛めばあふれるメンチのジュースとソースのうま味。うーん!たまりません!!

そんなわけで写真撮るのももどかしく、もう、かぶりつくようにこのソースをかけて食べてしまったのである。

(二人分)
■たまねぎ 1/6個
■バター 10g
■赤ワイン 50cc
■水 100cc
■コンソメの素 1個
■ウースターソース 大匙1
■ケチャップ 大匙1
■砂糖 小匙1

ベジタリアンのための梅風味やきそば

ちなみに、僕はベジタリアンではありません。

でも、歳とともに肉類に対する執着がほとんどなくなり、いや、むしろ進んでは食べたくないなあ、という気分のときも結構ある。

なので、「かなり美味い肉を喰いにいくぞー!」とか、「今日はチョー奮発してすき焼きにしようか♪」なんてとき以外、つまり日常の食卓には肉がなくても全然OKなんである。

さて、やきそばといえば豚肉から染み出た旨みがキモである。ソースだけ、牡蠣油だけだったらなんと味気ないことか。
「でも肉、別にいらないなあ」って時にどうしようかなと思って、いつものように冷蔵庫の残り物を漁って「よし!」と思ったのが「梅干」なのであります。

結構いけましたゾ。

口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>-20090417

みじんの生姜でありものの野菜を炒め、普通にやきそば&水、一人当たり【たたいた梅干:1個】【オイスターソース:小さじ1強】【醤油:小さじ1強】で調味すれば出来上がり。

フッ素加工のフライパンなら油も最小限で、これからの季節にぴったりのさっぱりすっきり、ベジタリアンのやきそばに。

もちろんがっつり胡麻油を使い、味付けを濃くしてもいけるかと。梅干上海風やきそばって感じかしらん。

土曜の昼の冷蔵庫掃除は快感だ。

冷蔵庫の残り物で料理するのは快感である。


なんとなく「クリエイティブなことをしてるなあ」という、

ちょっとした即興技がコチョコチョっと自尊心をくすぐってくれるし、

実際的に悲惨な運命になるであったであろう可愛そうな食材たちを、

すんでのところで救出できたという、

なんとも社会的に有意義な行為を行ったあふれる満足感を、

我輩のように自己批判をなるべくしないように心がけていると、

軽やかに味わえるのであります。


さて、娘は渋谷までフットサルの練習。

家内も付き添いでいないという優雅な土曜の午後。


以前から冷蔵庫の中で気になっていたのがキムチ。


なかなか消費できなくて、

早くしないと酸っぱくなってきちゃうなあと気を揉んでいたのである。


子供がいると、なかなか減らないののキムチなのであります。

うちはキムチをそのまま食べる習慣がほとんど無いんですよ。


で、チルド室を覗くと

スーパーの安売りで買ってきたと思われるベーコンがあったので、

よしっと「ベーコンキムチ玄米チャーハン」と相成った次第。


1)1cm角くらいに刻んだベーコンをフライパンで炒め

2)粗みじんにしたたまねぎも加えて、透き通るまで火を通す

3)ざくざくっと刻んで軽く絞ったキムチをさらに加えて

4)チンした冷や玄米を投入

5)ざっざっとフライパンはあおらず、へらで切るようにいため合わせていきつつ

6)塩、醤油、胡椒で味付けしてやると、ほ~ら



口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>-20090414

こんな具合。


まあ、「クリエイティブ」ってなもんでもないですが^ ^;)、

なかなか旨いっす。

土曜の昼ビールが進みます。


しかし、ベーコンが本物ならなあ、

というのが正直なところ。


だっていためてもぜんぜん油が出てこないんだもの。

サラダ油足しちゃいましたよ。


つまり、旨みがちっとも出てないってことなんだよなあ。


まあ、そんなこと期待して買ってきたベーコンでは当然ないわけで仕方ないのだけれど。

当たった!サントリー「ザ・ストレート」


口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>-20040404a

4月7日発売だそうである。
サントリーからのメールにふと反応してキャンペーンに応募してみたら、当たってしまいました。

サントリー「ザ・ストレート」。いわゆる第三のビール。

口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>-20090404b

ということで、一足お先に試飲と相成りました。

「コク」と謳う割にはどちらかといえばさらりとしてて、軽いのど越し。

結構苦味が特徴的で、それがコピー的には「コクとキレ」「のどに、ぐっとくる」という表現に落とし込まれたのだと思う。

一方でサントリーらしいと言っていいのか、MOLTS風の含み香が心地いい。

第三のビールだから、蒸留酒っぽい(つまり焼酎系の)味わいは避けられないけれど、それを是とすれば悪くないと思う。

しかし家内は、苦味が後を引くところがちょっと苦手らしい。僕としては、その苦味をつまみで中和しちまうから、気にはならないけど、言われてみると、蒸留酒っぽさとホップっぽい苦味のコンビというのは、意外と好き嫌いが分かれるのかも。

正統的なビール風デザインは、味わいには合っている。

せっかく当ててくれたサントリーさんに義理立てして、ちょいと感想アップの本日でした。

2008年自画自賛


口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>-20090324a

神田和泉屋学園 の同窓生が醸す酒、それが「自画自賛」。

千葉県は御宿、岩の井という銘柄の岩瀬酒造で造られるんですが、同窓生が造るといってもそこはそれ、土日にお手伝いするっていうのが本当のところではあります。つまり、授業の一環、酒造り体験なんですよね。

でも本当に蔵人と一緒に早朝からみっちり仕事をするそうで、行けば行ったで結構大変らしい。

今年、僕の同級生も一人参加、僕自身も来年はぜひ仕込みを経験したいと意気込んでおります。

さて、この2008年度の自画自賛、結構出来が良いと聞いていたのですが、なるほどなるほど。

山廃らしいクリーム系の香りと味わい、そして嫌味ではない心地よい苦味。全体的に雑実が無くとてもクリーンな山廃に仕上がっておりました。


口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>-20090324c
程よく色がついて、いかにも旨そう

雑味無くクリーンと行っても、旨みは十分。いやー、前評判どおりでありました。

この自画自賛は和泉屋学園の同窓生のみの予約販売なんですが、こんな↓飲み手心をくすぐる配慮もあったりして。

口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>-20090324b


あたしの名前が入ってまして、まあ、同窓生は全員蔵人ってことになっております(笑)
しかし来年は、本当に櫂入れなどしてみたいと思っとります。

手づくり醤油日記(10)【あとどれくらい?】

目に見えるところに仕込みボトルを置いたおかげで、三日に一遍のシャカシャカ攪拌を忘れずに行っております。

蓋についた醪(もろみ)をなめると、なんともまろやかないいお味。

口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>-20090320

開栓したとき、プシュっと音がするくらいに、いまだ発酵は進んでいるようだけど、そろそろ上槽に突入してもいいような。
(上槽というのは日本酒造りの用語で、醪を絞る作業のこと。醤油つくりの場合もそう言うのかしらん?)

去年の8月に仕込み開始してるので、7ヶ月ちょっとになるなあ。

あるいはもっと長く発酵させきることで、美味しくなったりするのかなあ?

湯浅醤油の社長さんにちょっと訊いてみよう。


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湯浅醤油:WEBサイトはコチラ
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白瀑の酒粕で男子厨房酒のつまみなのである

「白瀑(しらたき)」を造っている秋田の山本合名会社の若旦那と友達!、という知人から吟醸の酒粕をおすそ分けしてもらって、冷蔵庫に入れたまま忘れていたのを、先日発掘(汗)

男子厨房酒のお供にでもと考えて、ちくわに塗りつけて焼いてやりました。

口中の幸い <男子厨房酒の愉しみ>-20090317

塗りつけてと言ってもそのままではなく、牛乳でやわらかくねりねりして、酒粕風味を少し和らげようってんで味噌もちょいと加えてみました。

がぶりといくと、「おっ、チーズ!」といった香りがまずは鼻腔をすり抜け、つづいてよーくもぐもぐとかみかみすると、ちくわの魚風味の間隙をつくように酒粕の匂いが口中にぽわ~んと広がって、「うーむ、こりゃやっぱり酒のつまみだわい」と納得して、青森の「駒泉 辛口本醸造」の冷やをぐびりと飲み下したのである。

【レシピ】
1)
酒粕:適当
牛乳:適当
味噌:適当 をまぜまぜ
2)
ちくわ:食べたいだけ に1)をぬりぬり
3)
ガス台の魚焼きオーブンで適当時間焼く


#今日は農大教授・小泉武夫さんの日経新聞夕刊のコラム「食あれば楽あり」風にいってみました。擬音の表現、まだまだ修行が足りません(失礼しました)